ウェブサイトで自分を表す。
フリッジのウェブサイトにはスタッフの自己紹介が載っています。入社後しばらくして、「書いてね」と言われました。実は入社が決まり4/1に仕事を始めるまでのあいだ、携帯メモを開いてはまだ載せてもらえるかもわからない自己紹介案をいそいそと書き進めていたことは、だれにも言っていません。
勤め先のウェブサイトに自己紹介を書くのは初めてではありません。かつての勤務先では自分の自己紹介のURLをメール署名に載せていました。営業職だったこともあり、少しでもコミュニケーションの助けになればと職歴にとどまらない来し方や自分の性格にも触れて。職場でとびぬけて長い自己紹介でしたが、少なからず読んでくれたクライアントとは商談時の会話の種になり、相手のことを知るきっかけにもなりました。
いよいよ自分の名前をフリッジのウェブサイトに。携帯メモの下書きをもとに書いたわたしの自己紹介は、ベテランの先輩と代表の添削を受けて無事完成しました。今回は完成までのフィードバックから学んだことを書いてみたいと思います。
だれに向けてなんのために書いているのか。
「会社のウェブサイトの自己紹介はクライアントが見るもの。だから『専門性への信頼感』と『親しみやすいキャラクター』が表れているといいかもね」
最初に添削してくれたのは先輩でした。「専門性への信頼感」は入社前からネックに感じていたこと。広報として取材や執筆の経験はありますが、制作業界は初めてです。わたしの心配に寄り添うように、先輩は続けました。
「制作会社での実績はなくても、広報での業務経験がフリッジでの仕事につながっていると書けたらいいと思うよ。社会人として経験を積んできたことは信頼感として書けるからね」
ないものは出せないけれど、あるものは丁寧にことばにして伝えることで信頼感につなげられる。実際に自分がこれまで誠実に仕事に取り組んできたのも事実です。先輩の的確なアドバイスで、仕事の経歴からフリッジへの入社に至る経緯までを書き終えました。
「自己紹介は、『硬/軟』で言えば『軟』、『具象/抽象』で言えば『具象』というイメージがいいと思う。入社の経緯以降に書かれている箇所は、『親しみやすいキャラクター』を伝えるにはやや抽象的かな。より具体的に、そして、少し仕事につながるような流れにするといいかもね」
この文章はだれに向けてなんのために書いているのか。自社発信の文章を書くときもさることながら、クライアントの依頼を受けて書くわたしたちにはなおさらその視点が欠かせません。自己紹介ひとつとっても、文章の目的をいつも忘れちゃいけないんだなぁと、大きな学びになりました。
自分自身の言語化も大切に。
先輩のフィードバックを受けて書き直したあと、今度は代表からアドバイスを受けました。修正箇所を示しながら、代表は言いました。
「ぼくらはクライアントの依頼を受けて文章を書く。『クライアントが読者にどう見られるか』というところにまで気を配って書くことが求められる。だから、自己紹介を書くときも、自分自身がこれを読む人からどう見られたいかを気にしてほしい」
文章の目的のみならず、その先にいる読者がどう感じるか、そう思われることが文章の発信者の意図通りかどうかにまで敏感になっておく。「人のものを預かって書く『目』は日々こうして養っていくのか」と目からうろこを落としているのもつかの間、代表が続けたことばが思いのほか自分に響くのを感じました。
「自分自身の言語化も丁寧に」
自分に相対する姿勢は他者に相対する姿勢につながるし、逆もまたしかり。仕事にとどまらないあらゆる関係性に通ずる視点だから、実務的な意味以上のインパクトを受けたのだと思います。
話を聴くことは本当におもしろい。
自分はどう見られたいのか。先輩と代表からのフィードバックを受けて書き直すべきはあと一文でしたが、思いつきません。わたしなら、仕事人として、いや、もっと手前で人として、どんな人に仕事をお願いしたいと思うだろう。
たどりついた答えは、「人間味のある人」でした。でも、なにをもって「人間味がある」と言えるのでしょう。さらに一週間、考えあぐねた末に書いた一文は、「日々の小さな気づきを楽しむことで、世界の見え方は変わりことばの解像度も上がると信じている」。これで「人間味」が伝わるかは、正直わかりません。
でも、人に話を聴かせてもらうたびに自分の世界が小さく変わることを、たしかにわたしは楽しんでいます。「自分がおもしろい人にならなくていい。自分が人をおもしろがれればいい」というのは、かつて友人からもらった座右の銘。「今日もお話を聴かせてくれてありがとう」と思っていることが伝われば、少しは「人間味」も伝わるかな……。
ちなみに先輩は大きなプロジェクトが佳境を迎えるなか、言葉足らずなわたしの自己紹介に、「これが言いたいのかな?」とリライト案をくれました。仕事熱心なプロフェッショナルでありながら、あたたかいフリッジの人たち。ぜひ「About」から「Staff Profile」を読んでみてください。