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「伝わる冊子」を作る心強いパートナーでありたい(前編)

広報誌や記念誌、WEBサイト。フリッジは長年にわたりクライアント様の広報媒体の制作に携わっています。なかでも、大学進学を検討している高校生に向けた「大学案内」の制作には力を入れて取り組んできました。ちょうど初夏は翌年度の大学案内づくりが始まるタイミング。そこで今回は、これまでフリッジにて大学の広報誌制作を数多く担当してきた弊社スタッフ・渡辺にインタビューし、一冊の大学案内を作りあげる「目線」を紐解きます。

主張の「ぼんやり」を「はっきり」に。

渡辺は編集者としてこれまで編集プロダクションや出版社で雑誌を中心とした冊子の制作に長く携わってきました。

 | 渡辺「大学案内を作るにあたって、私たちの仕事をわかりやすく言えば、『一冊まるごと作る、その制作全般に責任を持つ』ということです」


制作全般に責任を持つ。その言葉の意味するところとして、渡辺が最初に口にしたのは次のような視点でした。


 | 渡辺「まず、『大学案内とはいったい何なのか』というところから考えるようにしています。大学はなぜ大学案内を作るのか。それは、受験を控えた高校生やその保護者に読んでもらい、志望して、入学してきてほしいからですよね。そのために、大学案内は大学の魅力を読者である高校生にわかりやすく伝えるものでなければなりません。そこで、『わかりやすく伝えるにはどうするのがよいか』を考えるわけです。『作る』という作業に集中しすぎて目的を見失わないよう、折に触れて立ち返るようにしています」


いつも目的を忘れない。数か月におよぶ制作を経て一冊を完成させるには、ブレないゴールをつねに心に留めて立ち戻れるようにしておくことが、制作を統括する者としてもっとも重要な仕事なのかもしれません。


 | 渡辺「そのうえで、初めの段階でクライアントと認識を合わせることには重きを置いています。何を課題に感じ、解決したいと考えているのか。意向を丁寧にヒアリングしてすり合わせます。その際に、クライアントの『こうしたい』がぼんやりしていることはよくあります。その曖昧な『こうしたい』に対して、『もしかしてこういうことですか?』とこちらから投げかけながら課題を一緒に明確にしていくプロセスはとても大切です。コミュニケーションを重ねることで『これだ!』とお互いが思えるような解決策にたどり着けてきたと思います」


クライアントの課題を明らかにして、ゴールを見すえて提案する。解決へと着実にアプローチできるのは、ゴールをともにする姿勢に加えて、解決策を一緒に見つけ出す対話力があるからだと感じました。

第三者だからこそできる意見がある。

クライアントの目的をふまえ現状の課題を解決する。その過程において、これまで具体的にどのような提案がされてきたのでしょうか。


 | 渡辺「とある大学の大学案内では4年間のカリキュラムの全体像が図表で説明されていましたが、パッと見たときに把握しづらい印象を受けたんですよね。そこで必要な情報を取捨選択し、直感的に理解できる図にリニューアルしました。各学科の紹介コーナーでは、レイアウトが学科によって異なり学科間の比較検討がしづらく感じたため、フォーマットを定めて統一感をもたせることを提案しています。他方でその学科ならではの情報を柔軟に盛り込めるよう、部分的にフォーマットを崩せる自由度も確保したデザインにしました」


ページ単位だけでなく一冊を通した「流れ」においても、わかりやすさを重視しています。


 | 渡辺「大学案内は多いと100ページを超えます。どの情報をどのページに配置するか、全ページの流れをまとめた設計図である『台割』づくりは、編集者の腕の見せどころとも言えるでしょう。めくるごとにワクワクする、わかりやすいし最後までおもしろい。そんな大学案内にするためには台割がとても重要です。とあるプロジェクトでは、台割を作り変えるなかで、それまでになかった各コーナーの扉ページを追加しました。冊子を通して情報のまとまりが生まれ、ぐっと読みやすくなりましたね」


実際のビフォー&アフターを見ると、伝わりやすくなったのは一目瞭然です。体系的に学び舎の全体像を把握でき、読者は自分に必要な情報をスムーズに見つけることができます。一つの読み物として飽きがこず楽しくページがめくれるというのも、紙媒体には大切な要素です。


 | 渡辺「本当にちょっとしたことでも、『なんとなくスッキリしない』『わかるようでわかりにくい』を掘り下げて誌面に解決策を落とし込んでいくと、大学の魅力がはっきりと伝わるようになるんですよね」


クライアントと同じゴールを見ているからこそ、コミュニケーションにおいても編集者として気をつけていることがあると渡辺は言います。


 | 渡辺「クライアントが課題と認識していなくても、『読者に伝わりにくいんじゃないか』と思う箇所があればこちらから代案を投げかけることはよくあります。制作の過程で修正希望を受けるときも、クライアントのゴールを考えると適切ではないと思われる場合には別の案を勧めることがあります。ゴールを忘れず、そこからずれそうな場合には軌道修正をしていくことも編集者の仕事。客観的な視点を持っておくことはいつも心がけています」


第三者目線で、伝えるべきことは伝える。心強いパートナーと思ってもらえるようなコミュニケーションは欠かせません。

安心して進められる、という価値がある。

実際にできあがった大学案内を手にしたクライアントからは、「フリッジにお願いしてよかった」という声をいただいてきました。冊子としてのわかりやすさもさることながら、インタビューと記事執筆へのこんな声を耳にすることも。


 | 渡辺「インタビューでは、かっちりした質疑応答ではなくて雑談するかのようにリラックスして話していただく場合もあります。初稿を提出すると、クライアントから『とりとめのない話を読み応えのある文章に仕上げてくれた』と言ってもらえるんですよね。そうした『再構成力』も評価いただいているのかもしれません」


「よかった」という声は、アウトプットにとどまりません。


 | 渡辺「『安心してお任せできる』というのはよく言われます。納品物のクオリティにとどまらず、進行管理やコミュニケーションへの安心感も抱いていただいているのだと理解しています。担当者の方々からは、『やりとりがスムーズ』『修正箇所が少なくて済む』という声もうかがいます。『楽できる』という表現が適切かわかりませんが、『フリッジに任せたからには大丈夫だ』と頼りにしていただきたいですね」




「後編」では具体的な制作過程にクローズアップします。「一冊の完成までまるごと任せられる安心感」の背景には、工程の随所に見える編集者の細やかな気遣いが垣間見えます。


フリッジにて大学案内の制作を担当した津田塾大学様にお話をうかがいました。ぜひご覧ください。

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